岡山城内博覧会図
提供:岡山県立図書館・電子図書館システム「デジタル岡山大百科」

岡山中山下界隈の歩み

岡山。古代「吉備国」として
大和朝廷に並ぶ権勢を誇ったこの街。
そのまちづくりの源流こそ
岡山城にあります。

安土桃山時代~

安土桃山時代、宇喜多直家が石山城に入城し、
息子の秀家が隣接する岡山に本丸を築城。
直家と秀家は各地から有力な商人を呼び寄せ、
城郭の西側に城下町を整備。
山陽道を通して経済を
活性化し、57万石の礎を築きました。
  • 宇喜多直家

    宇喜多直家 ※1

  • 宇喜多秀家

    宇喜多秀家 ※2

江戸期~

江戸期に入ると城下町は拡張。
外堀も設けられ、現在の旭川と西川の間が
その範囲となります。

国立公文書館デジタルアーカイブ 「備前国岡山城絵図」を
もとにした概念図

また、岡山城の天守・本丸の周辺は、山下と呼ばれ、内山下は武家政治で、中山下は商業で岡山の反映を支えました。

明治期~

明治に入ると、岡山城郭の周辺は岡山県庁や県会議事堂、日本銀行などが集まる政治・経済拠点として近代化を牽引。
  • 岡山県庁

    天神山(現:天神町)に建設

    岡山県庁

    提供:岡山県立図書館・電子図書館システム
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  • 岡山県会議事堂

    岡山市石関町の亜公園跡に建設

    岡山県会議事堂

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  • 日本銀行岡山支店

    内山下1丁目で営業開始

    日本銀行岡山支店

    提供:山陽新聞社

岡山市街写真
提供:岡山県立図書館・電子図書館システム
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大正期~昭和

大正期には天満屋が現在地に移転し、総合百貨店として成長。表町商店街とともに岡山随一の商業地へと導き、
昭和・平成を通じて華やかな時を紡ぎました。
  • 天満屋 岡山本店

    下之町77番地に本店を新築

    1829年(文政12年)に備前西大寺で前身の小間物店を創業した天満屋は、1925年(大正14年)現在の場所に本店を新築、老舗百貨店として親しまれています。

  • 天満屋 岡山本店

    提供:天満屋

  • 天満屋バスステーション

    市内交通の要衝として開設

    天満屋バスステーション

    提供:RSK山陽放送

  • 表町商店街

    下之町の誓文払いのにぎわい

    表町商店街

    提供:山陽新聞社

  • 表町商店街

    千日前の映画館のにぎわい

    表町商店街

    提供:山陽新聞社

岡山城(徒歩13分/約990m)2022年10月撮影

平成~令和

平成に入りクレド岡山をはじめ様々な商業施設が開業、県庁通り・ハレまち通りの再整備が行われ、
2023年9月には岡山芸術劇場ハレノワが開業するなど、さらなる発展が期待されています。
  • クレド岡山
    (徒歩3分/約180m)

    中山下1丁目で開業

    クレド岡山

    2022年11月撮影

  • 岡山ロッツ

    中山下1丁目(Brillia 岡山中山下の現地)で開業

    岡山ロッツ

    提供:山陽新聞社

  • 岡山県立図書館(徒歩8分/約600m)

    蔵書数約150万冊。年間約95万人が利用し、地域の人々の学びや文化活動の拠点として、多くの人々に利用されています。

    岡山県立図書館

    2022年11月撮影

  • 県庁通り(徒歩1分/約10m)

    クレド岡山

    2022年10月撮影

  • ハレまち通り(徒歩4分/約250m)

    「車中心」から「人優先」の安全で快適な「歩いて楽しい」道路空間の創出を目的として令和4年3月に整備が完成しました。

  • ハレまち通り

    2022年8月撮影

  • 岡山芸術創造劇場ハレノワ
    (徒歩9分/約700m)

    2023年9月開業

    「魅せる」「集う」「つくる」という3つの活動を中心に、
    岡山文化の新たな発信拠点としてオープン。

  • 岡山芸術創造劇場ハレノワ

    提供:岡山芸術創造劇場

県庁通り(2023年1月撮影)

そして、岡山中山下周辺は現在も
行政、金融、商業、文化の中枢として
発展を続けています。

※掲載の航空写真は、現地付近の上空(約1.5km)より撮影(2022年8月)しCG加工したもので、実際とは異なります。現地の位置を表現した光は、建物の規模を示すものではありません。

  • ※1 提供:光珍寺 ※2 提供:岡山城
  • ※徒歩分数は、80mを1分として 算出し、端数は切り上げております。